おはようございます。

今日の東京の空は曇り空、冷えこむようです。皆様、体調を崩されないようくれぐれもご注意ください。

 

さて、本日はコストダウンや納期短縮につながる設計時のプチ情報をご紹介します。

単純なことなのですが、

コストダウン&納期短縮=「切削加工がしやすい」

ということだと思います。いくつか例を挙げてみますと・・・

 

①「アルミの板物を設計時には、アルミの素材厚を利用する」

 

アルミの部品の設計時に、最も厚い寸法が重要寸法ではない場合、

厚みを9、11、13といった規格にない厚みに設定してしまうと、

上下面(もしくは片面)の切削加工が必要になってしまいます。

小さい製品なら大きな価格差はでませんが、製品が大きくになるにつれ、

上下面の切削にかかるコストがあがってしまいます。

従いまして、アルミの素材厚規格をご確認いただき、規格に合わせて設計することをお薦めいたします。

平坦度が必要な場合は、アルハイスやYH材といったアルミが存在しますので、ご利用になってみてください。

 

②「ステンレスはSUS303で」

もし、使用上、SUS304やSUS316である必要が無い場合は、快削ステンレスのSUS303をご指定ください。ステンレスといえばSUS304と安易に指定しまうと、非常に高い見積になってしまう場合がございます。切削性が断然SUS303の方がよいです。タップ加工が多い場合など特にです。

 

③「硬度がHRC40°程度あればよい場合は、NAK55で」

 

使用上、ある程度の硬さが必要な場合、本来であれば熱処理の工程を指示されるかと思いおもいます。

ただ熱処理は変寸、変形、ゆがみが発生するため、できれば避けたいところ。そこで便利なのがNAK55です。プリハードン鋼とよばれ、素材の状態でHRC40°前後はいっています。鏡面性も高いので、ぜひお試しいただければと思います。切削仕上げで寸法も出やすいため、H7レベルであれば、研削工程を減らせます。